PICASO TALK 01

研究開発部

たくさんの商品を世に出す楽しさ

才原さん
研究開発部 才原さん 2017年入社
阿部さん
研究開発部 阿部さん 2016年入社
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PICASO TALK 01

想像以上に広くて深い化粧品の世界

——まずお二人は化粧品の業界に絞って就職活動・転職活動をされていたのでしょうか?

才原:はい。化粧品業界を目指して就職活動をしていました。

阿部:そうですね。前の職場では石鹸やボディーソープなどの洗浄剤を専門分野として働いていたので、もっと広い“化粧品”という分野で勉強したいという気持ちで、転職してきました。

才原:僕は入社してからは研修をして、その後は阿部さんと同じグループに配属されました。ヘアカラーやヘアカラーシャンプーを中心に、ヘアケアの開発を担当しています。

阿部:才原さんはヘアカラートリートメントで、私は洗浄剤を担当することが多いので、扱う内容は違います。上司・部下という関係というよりはチーム・グループという感じでしょうか。

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入社1年目の目標は商品化

——では、日々の具体的な仕事内容について教えてください。

阿部:研究開発部の仕事は、営業担当がお客様からヒアリングさせていただいた、「こういう商品を作りたい」という要望を形にすること。形にするといっても中身を作るだけではなく、使用感や有効成分の確認、安定性・安全性……と、完成までにクリアしなくてはならない項目がいくつもあります。

才原:僕は先輩にアドバイスをもらいながら試作をすることが多いです。“今の色よりもっと強く染まるヘアカラー剤にするにはどうするべきか”のような具体的な方法を教えていただいて。

阿部:入社したら、まずは試作が仕事です。そこからだんだん作るだけではなく、特許のことや容器との相性まで考えられるようにならないといけないですね。

才原:「ヘアカラーのチューブから液体が垂れて床が染まってしまうようなことがないか」「時間が経つとクリームが硬くなって容器から出にくくならないか」など、使用するシチュエーションをできる限り想定し、様々な可能性を考えないといけないと教わりました。

阿部:作り方の他にも、仕事の進め方や商品化の流れを教えることが多いですかね。才原さんもついに今度、担当した新商品が商品化されますね。

才原:はい。試作から更にスケールアップして工場で量産するのは初めてです。

阿部:新入社員がまず目標とすることは自分の試作を商品化することです。商品化が決まると、工場で量産されて世の中に出回ります。

才原:工場の製造立ち会いにも出向いて自分が作ったものの確認までを担当します。僕も、実際に採用された2つの商品の立ち会いのために横浜工場と上海工場に行くことになっています。

阿部:今まで彼がラボで作っていたレシピを参考に、経験のある先輩たちの力を借りて大きな工場のスケールに移して量産します。一番最初に量産した商品はすごく思い出に残るはず。ひとつの大きな船出ですからね。

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——採用された時の気持ちはどうでしたか?

才原:採用されたのはヘアカラーなのですが、当然色味の要望が細かくあるので、いろいろ試作を繰り返して……やっと決まった時は苦労した分すごく嬉しかったです。でも、やっぱり世の中に出ると考えるとどうしても不安な部分はあります。

阿部:そうだよね。しかも試作も1回や2回では決まらないよね。何十回と繰り返して。

才原:はい。上海工場で量産されるヘアカラーは新規処方なので、いま日本で売られているものとは全くベースが異なり、苦労しました。20~30回くらいの試作、その度に試行錯誤をし、学んだことがたくさんありました。

阿部:基本的には入社してから1年で自分が関わった製品を最低1商品以上、商品化までやらせたいというのが先輩としての思い。多い方は5商品くらい決まったりもするので、今回彼はちょっと遅めだったんです。正直心配していたところもありました(笑)。

才原:……そうですね。研究開発部には新入社員が4名いて、他のみんなは結構早く商品化が決まっているので、焦りはありました。

阿部:彼はじっくりタイプの大器晩成型ですからね。でもこれでやっと製品化の流れまでを教えられます。やっぱり実体験が伴わないと理解したとは言えないですから。

才原:そう言ってもらえるとありがたいです。よろしくお願いします!

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2018年のインターンシップの様子。
今年は才原研究員も学生さんに仕事を「伝える」役目に。

入社の決め手はインターンシップ

——才原さんが化粧品の会社に入りたいと思ったきっかけはありますか?

才原:実は僕、ピカソ美化学研究所のインターンシップに来て、工場を見学したことなんです。そこで見た工場の大きなスケールと膨大な製品量に、単純に「すごい!」「おもしろそう!」と感じました。

阿部:そうなんだ! それはとても嬉しいです。就職活動の最初から化粧品業界に絞って考えていたんですか?

才原:食品系とも迷っていました。そんな中、やっぱり化粧品業界にしようと決めたきっかけがここのインターンシップです。大学院まで進んで研究をしていたので「試行錯誤してより良いものを作る」ということに興味がありました。そういった面に関して化粧品は試行錯誤のやり甲斐や成果がよりありそうと思ったんです。

阿部:インターンの時は実際にラボで化粧水を作ってもらいました。弊社の商品はODM・OEMなので「この商品を作っている」と具体的にみなさんにお伝えすることができないんです。だからこそインターンでは実際に仕事を体験してもらい、そこからどれだけ興味を持ってもらえるかが大切だと思っています。インターンが入社の決め手になったのなら、とても嬉しいです。

才原:他のインターンにも4~5社くらい行きましたが、どこよりも雰囲気が一番よかったということも覚えています。丁寧で気さくな方も多く、ここで働きたい! と強く思いました。今でも、ピカソの自慢は? と聞かれたら「人」だと答えます!

阿部:会社の雰囲気がすごくいいんです。みんなで集まって飲むようなことも度々あるので、先輩後輩や部署も関係なくコミュニケーションがとれていて仕事もやりやすいし、何より楽しいです。

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新人が学べる環境作り

——ピカソ美化学研究所だからこそのやり甲斐や自慢はありますか?

阿部:自分が考えて設計したものを商品化できることが面白いですね。ODM・OEMはお客様によって規模感やご要望、コストも様々です。その分、いろんなキャラクターの商品が作れること、その商品ごとに自分で試行錯誤した処方を組めることが楽しいと思います。取り扱う商品がすごく多いので、その分スピーディーさは必要ですね。

才原:いろいろなお仕事を同時に進めなくてはいけないので、初めは苦戦しました。

阿部:同時に何個も全然違うものを作っていかないといけないからね。だから、どんな人がうちの会社に向いているかというと、いろんな知識の点と点を結んで、広い面で考えられるような人。そういう人ならすごく仕事を楽しめるし、伸びるはずです。仕事がスピーディーということは、短期間にたくさんの商品を世に出せるということでもありますからね。

才原:たくさんのものを作れるし、挑戦できる環境なので幅広くいろんなことをやってみたい人に向いていると思います。今は会社全体で新人向けの研修や勉強会に力を入れてくださっているので、学ぶチャンスもたくさんあります。

阿部:社内研修に力を入れていこうと、先輩たちが講師になって研修をやっているんです。まだまだ始めたばかりなのですが、人を育てていくという体勢をこれからも整えていきたいと考えています。

——才原さん、これからの目標はありますか?

才原:今はまだ先輩に質問することが多いのですが、先輩に聞かなくても、要望に応えられるよう知識を増やすことが目標です。毎年、後輩も入ってきて質問される立場になっていくので、後輩の質問に答えてあげられるような阿部さんのような先輩に……

阿部:そんなこと全然思ってないやろ!(笑)

才原:いえいえ!思ってますよ!