——まず、お仕事についてお聞かせください。
井澤:「化粧品や医薬部外品を作りたい!」というお客様に対して化粧品の中身から容器、パッケージまでトータルでご提案し、お客様と一緒に商品を作り上げていきます。様々な商品の知識を必要とする技術営業職です。
——藤巻さんは2015年に新卒で入社をされていますが、どのような経緯でピカソ美化学研究所を目指したのでしょうか?
藤巻:学生時代は修士まで理系で研究をしていたので、当初は化粧品業界の研究職を目指していました。でも、就職活動中に人と話すこと・人と関わることが好きなので営業職にも視野を広げていったところ、化粧品の技術営業という職種に出会ったんです。
——大学以前から化粧品業界には興味があったんですか?
藤巻:中学〜高校生くらいの時にニキビで悩んでいた時期があって。化粧品を使うようになってからだんだんと肌がきれいになっていったという実体験から「化粧品ってすごいな」と魅力を感じていました。
学生時代は細胞の研究をしており、肌・皮膚に通じる細胞の研究から、ゆくゆくは化粧品の開発がしたいという思いがありました。
——最終的に研究職ではなく営業職に就かれた決め手はなんだったのでしょうか?
藤巻:ただ、商品を販売店や代理店に売り込むような、いわゆる“営業”は志望していませんでしたが、人と接することも好きですし、特に不安や抵抗はありませんでした。人と接することのできる営業職と今まで研究してきた理系の知識を活かせる仕事という点が決め手になりました。
井澤:ピカソの技術営業は化粧品に関する知識が不可欠なので、今まで勉強してきたこと、自分の性格、そして営業職の仕事内容がうまくマッチングしたということですね。
藤巻:はい、そうですね。
井澤:藤巻さんは理系出身で研究職を志望していたこともあり、商品の処方など、技術面から化粧品に入り込んでいった印象です。逆に僕は文系なので、処方は元々得意というわけではなく……後輩である彼の方が得意なので、そういった点が強みだと思います。
藤巻:化粧品はとても深く、今でもまだまだ全然わからないことだらけです。
井澤:すごく頑張っていると思いますし、キャラクター的にもお客様から可愛がられているので、そのキャラクターと技術的な知識を活かして、他の人には代わりが効かないような営業になって欲しいなとますます期待しています。
——井澤さんはどのように今のお仕事を選ばれたのでしょうか?
井澤:僕は中途入社で当社が3社目です。前職は化粧品の輸入販売をしている会社にいました。そこで、輸入ではなくて1から化粧品を作っているメーカーで働きたいという思いがあり転職活動を始めました。
元はODMの業界にはあまり目を向けてなかったのですが、ピカソ美化学研究所と出会ってこのような業界を知りました。世の中の化粧品はそれぞれのメーカーさんが自社で全て作っているわけではなく、ODMの会社がバックにいて一緒に作り上げていることがあると知り、興味を持ったことがきっかけです。
藤巻:自分の就職活動の時も、多種多様な化粧品に携わることができるODMという点は魅力的でした。
井澤:いわゆる販売メーカーさんだと自社のブランドしか販売できない。だけどODMであれば多くのお客様とお付き合いができて、多様な商品開発に携わっていけます。さらに商品によっては店頭で売るものだけでなく、通販やその他販売方法まで多種多様。より多くの商品を世に広めていける仕事じゃないかなという思いで決めましたね。
——やはり多様性のある商品を扱えるということは大きな魅力ですね。ただ、仕事内容も複雑なのでは?と思いました。
井澤:仕事一つ一つに、何かしらチャレンジできる要素があるということは楽しいですね。一方、商品の提案はお客様のご要望に合わせて、1から考えなくてはいけないという点は大変でもあります。中身だけではなく、チューブやボトルなどの資材、箱のデザインまでトータルの提案なので試行錯誤が必要。苦労することもありますが、それはやり甲斐やモチベーションに繋がっていると感じています。
藤巻:提案の他に、スケジュール管理も大切な仕事です。工場で最終製品ができるまでの間に全ての資材を揃えないと作業が滞ってしまい、全体の進行に響いてしまします。もしかしたら学生さんの中には営業=外回りというイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、弊社の営業職はお客様への提案品の企画立案や多部署との打ち合わせなど、社内で過ごす時間が多いという点も特徴です。
お客様へのご提案はもちろん、
社内での調整・ミーティングも重要な仕事。
——技術営業としての視点から、ピカソ美化学研究所の商品の強み・アピールポイントはどこだと思いますか?
藤巻:化粧品を作りたいというお客様は何社にも声をかけ、試作品を比較検討することが多いのですが、その中でも「ピカソさんのクリームのテクスチャーが一番良い」と評価いただけることが多くあります。80年以上ある歴史の中で蓄積された処方・ノウハウがあるので、このような使用感にはこの処方、とスピード感を持ってご要望に沿ったご提案ができるところは強みですね。
井澤:伝統が培った処方の蓄積に加え、世の中に出てくる新しい原料や技術をいち早く取り入れて新しい提案をしていけるという会社としての企業体力もアピールポイントと言えると思います。なんといっても商品のクオリティーがなければ良いご提案はできませんから。
——ピカソ美化学研究所全体の雰囲気や特徴があれば教えてください。
藤巻:弊社には「創意工夫」という社是があります。売れる商品を生みだす為には常に「どう工夫すればより良くなるのか。」と考え、時には一人で、時には他部署や協力会社様と連携し、より良いアウトプットが必要です。皆で一つの目標に向かって、どうすればたどり着けるのかを徹底的に考え抜き、探っていくような空気を会社全体に感じますね。一概には言えないことですが、他の企業で働く友人の話を聞いていると、そこまでのめり込んで仕事をしている印象はまり感じられません。だからこそ、やりたいことをどう実現できるかを考え尽くすこの社風は働く場所としてものすごくありがたいことですし、成長できるベースが整っていると感じます。
藤巻:また、入社1年目から製品の立ち上げを任せてもらえるのも貴重な経験でした。入社1年目でしっかり先輩のサポートを受けながら、早い段階で責任感を持ち、製品化まで一貫して任せていただけたことでより成長できたと感じています。
——技術営業職にはどのような人が向いていますか?
井澤:お客様とのコミュニケーション力だけでなく、社内の研究開発職、生産工場や社外の協力会社さんへの協力要請……というように、あらゆる人たちとの関わりが必須なので、基本的なことですが信頼をもって人と付き合える方ではないでしょうか。
藤巻:そうですね。自分からどんどん動いていける力のある人も向いていると思います。
井澤:もちろん最初からなんでもできるわけではないので、分からないことは素直に先輩に聞けば大丈夫。万が一お客様からお叱りを受けたときも、素直に誠実に取り組める人なら大歓迎です。
——最後に就職活動中のみなさんにメッセージをお願いいたします。
藤巻:就職活動ではいろいろな業界を見ることになると思いますが、化粧品の業界は想像以上に面白いです。華やかな一面もありますが、化学に基づきしっかり商品を作っているという表には見えない努力もあります。諦めずいいものを作りたいと思える、化粧品が大好きな方には是非来ていただきたいです。
就職活動大変だと思いますが、頑張ってください!
井澤:新卒での入社は一度しかないので少しでもやりたいことがあったらどんどんチャレンジすることが大切です。1年目からいろいろな業務を任せてもらえる環境で仕事ができるのはピカソ美化学研究所のいいところだと思うので、どんどんのめり込んでいけると思いますよ。いろんなことを幅広く知りたい、やっていきたいと考えている人、化粧品が好きな人。そんなみなさまにお会いできることを楽しみにしています!